投影と言える演出

不倫映画鑑賞、第2弾。渡辺淳一原作「愛の流刑地」。渡辺淳一と言えば、「失楽園」で一世を風靡した作家である。

豊川悦司演じる、書けなくなった作家と、そのファンである人妻を、寺島しのぶが演じる、究極の不倫愛。

映画ではベッドシーンから始まり、行為中に寺島しのぶを絞殺しちゃうところから始まる。平凡な主婦が不倫に嵌ると、どれだけ怖いか実感させられた。

もう家庭にも戻れない、何もかも捨てて豊川の元へ飛び込む事も出来ない。人生最後を、愛した男の手により終わらせる。これぞ究極の愛と呼んでも、良いのかもね。

それにしてもこの作者、自分自身もかなり遊び人だったそう。豊川悦司は恋をするこ事より、再びペンを持つ事が出来た。ある意味、作者の投影と言えるのではないだろうか。